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シックハウス症候群という問題が大きく取り上げられるようになってきました。 新築や改築などで使われた建材などから出る有害物質が原因で起こるのではないかと言われている健康障害ですが、症状も様々であり、まだ原因の全てが解明されもいません。 しかし、これは最近出て来た問題ではなく、以前からあった問題であり、何が悪いのかわからないままアレルギー体質で済まされていた方も多いと思いますが、今ではこの問題が広く認識されるようになり、我々の設計事務所に相談に来られる方もいらっしゃいます。 私も以前新築のプレハブマンションを借りる機会がありましたが、常に換気をしているにもかかわらず頭が痛くなったり、目や咽などの粘膜が乾いたようにヒリヒリしたりして、半年くらいは部屋に居たくなくなるようなひどい状態が続きました。 最近では建材に建築物衛生関係法令上の基準値が定められるようになり、有害物質を多量に含む建材はあまり売れなくなったため、建材業者が作らなくなり、シックハウス対策がだんだん進むようになってきました。 本来新築というものは木や畳のいい香りがしたり、左官材や土の臭いがしたりと悪いものではなかったはずですが、なぜこの様になってしまったのでしょう? 041117 |
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自分の土地に自由な間取りで自分達の生活に合った家をつくることができる。 猫や犬と暮らすことも自由だし、庭で好きな植物や野菜なども育てられ造築や改築も自分達の都合でできる。 やはり一戸建ては家の基本だと思います。 しかし、そのメリットが活かされていないままに建てられている住宅も多いのではないでしょうか? 広い土地を売りやすく細かくした分譲地に、無難な建物を建てましたというような物件をよく目にしますが、ほとんど庭も取れず、間取りも個性のない物ばかりで、使われている建材も新素材や既製品ばかり。 もし一戸建てを建てるなら、ある程度敷地に余裕が出るように家を建てて庭も楽しむとか、狭いけれどいろいろ工夫して魅力ある建物にするとか、大きな木や自然な大地を残すとか、暖炉やピザ釜、工作室や露天風呂などマンションではなかなかできない趣味的なスペースをつくるなどしてメリットを活かした方が楽しいし愛着も涌くと思います。 敷地が余り広くとれない場合は、「小さく住まう」の様に少し小さめの家を建てて暮らすと、物が増やせないという欠点はありますが、一戸建ての利点を生かしながらエコでコンパクトにも暮らせるのではないでしょうか。 070506 |
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東京の郊外には住宅がひたすら密集して建っています。 つい数年前まで森だったところも、切り開いてマンションや分譲住宅を建ててしまいました。 もう自然な状態には戻らないでしょう。 郊外の森を切り開いたところに住みたくて住んでいるのならまだいいですが、便利な場所物件が買えず、予算的な問題で仕方なくそこに住んでいる人も多いのではないでしょうか? いま都心に高層マンションがいくつも建てられていますが、これから大量に物件の供給がはじまり、人々が都心に流れはじめたらどうなるでしょうか? 住む人の減ったマンションの水の循環は悪くなり、換気されない部屋にはカビが生え、水を流さない排水口は封水が切れ・・・ そうなってしまっては大変です。 040412 |
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東京湾の埋立て地などには多くの超高層マンションが今も建設中です。 猫の額のような庭を持つ一戸建住宅が延々と大地に貼付くよりは、あるところは高密度化して職場と住居が近く、またあるところは緑が多く自然環境が豊かな住環境になることには賛成です。 住宅地のマンションをわざわざ超高層にして元々ある住環境の空を削り取るのはどうかと思いますが、本来住宅地ではないところなら、あまり迷惑もかからないのでしょう。 景色がいいのはわかりますが、超高層の上の階は地面と離れ過ぎているし、埋立て地や工場地帯だったところに建っているものはそもそも人の住む場所ではなく、完全に行政や大手資本により区画された環境の中で生活しなくてはなりません。 そのような街には個人商店が進出する場がほとんどなく、今後も個性的な街並や文化の発展が望めないのではないかと心配してしまいます。 部屋の間取りや内装はみな売れ線を狙った同じような作りで、買物もみな同じ大型スーパー。 もう少し人の住む環境を考え、高いところからの眺望ばかりではなく、足元の環境もしっかりつくっていくべきだと思います。 040412 |