Lighting 照明について
蝋燭

私達はときどき電気照明をつけずにロウソクをつけています。
レストランなどでもロウソクのところが多いと思いますが、揺らぎのある光や暖かみのある光はとても心を落ち着かせてくれ、お料理も美味しく感じます。
うちでは透明なガラスの小さなコップに白くて小さいロウソクを入れることが多いのですが、ロウソクが白いと火の光の色がそのまま出るし、ガラスを通すことでキラキラとして、とても綺麗です。
いくつもテーブルなどに並べるのも、なかなかいいものです。
様々なタイプのロウソクが売っているから、その時々の気分で楽しむのもいいですね。お風呂に入る時なんかもロウソクはなかなかいいですよ。
でも、火事には十分に気をつけてください。

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居間の明るさと
光の色

雰囲気のいいホテルや旅館、レストランに行くと、ちょっと暗いと感じる人もいるかもしれませんが、白熱灯やハロゲンランプ、蝋燭などによる落ち着いた光でうまく空間が演出されていて、リラックスした気持ちにさせてくれると思います。
しかし、日本の家庭のリビングルームの天井を見ると、形は時代によって違うものの、だいたい天井に大きな蛍光灯の照明機具がついていて、室内を白く明るく照らし出しています。
本来落ち着くべき家庭の空間がそんなに白く明るくていいのでしょうか?
もちろん読書や作業をするところは明るい必要があるし、物が見えにくいほど暗いのは問題がありますが、何もかもが明るく照らし出されると、部屋の隅々までも存在を主張し、目に入る情報量が多すぎて疲れるような気がします。
それに、夜に昼間のような白い光を浴びるのは、あまり体に良くないような気がします。

すべてを明るく照らし出すのではなく、暗い部分や闇を作ることで奥行感や立体感が出て、空間に広がりも感じると思います。
また、夕陽や炎のように夕方以降の光の色にした方が、目も心も休まるのではないでしょうか。

光の質や色、影に上手く配慮して自分の落ち着きたい空間に取り入れてみると、より素敵な時間を過ごすことができると思います。

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ハロゲンランプ

お店など商業施設では以前からハロゲンランプを使っていましたが、最近では住宅でもハロゲンが使われるようになってきました。

ハロゲンは色がよく、キラキラして料理やいろいろなものが綺麗に見えるし、電球も比較的長持し照明器具も小さくなる、なかなか優れものの照明器具ですが、触ると熱いし、直接見ると眩しいし、電球はどこでも買えるわけではないので、使い方を考えてから使うといいと思います。

○イニシャルコスト(初期費用)
物により様々ですが、最近多いダイクロハロゲンは定価で2500円くらい。
でも、ネットで安く買うと800円程度です。

○ランニングコスト(維持費)
最近は白熱電球の60%程度の消費量なので、悪くはないでしょう。
ただ、20%程度の蛍光灯よりは高くなります。

○調光
とても向いています。

○電球には素手で触らない
電球に手の脂がつくと、せっかく3000時間近く保つ電球もすぐに切れてしまいます。
それと同じように油やゴミが付きやすいところには、ガラスのカバーが付いているダイクロハロゲンなどを使用した方がいいでしょう。
ハロゲン電球はすぐ切れるという人がいますが、話を聞くと素手で電球交換をしていることが多いようです。

○人の触れるところには設けない
ハロゲンは暖房器具にもなるように、熱いので触ると火傷します。
ダイクロイックミラーという赤外線を後方に放出する傘がついた電球もありますが、それでも熱いです。
またショーケース内に設けている場合もよく見かけますが、熱の発生が少ないと言われるローボルトハロゲンでも、あの中はかなり高温になっています。

○目に直に入るところへは設置方法を考える
非常に小さな面積で強力な光を放出するため、直接見るとかなり眩しいです。

○電球が買えるかの確認をする
ネットショップでかなり特殊な電球も安く手軽に買えるようになりましたが、いろいろなタイプの口金や、ローボルトハロゲンといった自動車ランプのような小さな電球を変圧器で建物でも使えるようにしたタイプのものなどあるので、電球が手に入るものなのかを確認してください。

そんなことなどがありますが、上品で綺麗な光だし、調光にも向いているランプなので、いろいろ考慮した上で効果的に使うと空間がより素敵になると思います。

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蛍光灯

蛍光灯がついている空間は結構多いと思いますが、少し蛍光灯について考えてみましょう。

○イニシャルコスト(初期費用)
物によって差が大きくありますが、器具自体は結構高くつきます。
また電球(蛍光管)は10倍前後します。

○ランニングコスト(維持費)
電気代は白熱灯の20%程度とかなり安上がりなので、点灯時には電力がかかるものの、長時間つける場合にはだいぶお得だと思います。
(普通のリビングルームで年間5千〜1万円分くらいはお得)
また電球(蛍光管)の寿命も普通電球の5〜10倍。ハロゲン電球の3倍程度と長いので、何年か使うならイニシャルコスト分は楽勝で回収できるでしょう。

○調光
調光器が高く、調光もあまり綺麗にはいかないので、いまのところ不向きです。

○光の色や質
マンションや住宅の窓を見てみると、一般的な家庭には蛍光灯の青白い光の家が多く、蛍光灯色には根強い人気があるようです。
しかし、人によって感じかたの差はあると思いますが、人の肌の色は綺麗に見えないし、たいていの家具や置き物、建材も美しくは見えず、せっかく作ったお料理もあまり美味しそうには見えないと思います。それに、夕陽や炎のような夜本来の明かりとは違い、日中の光の色に近いので、リラックスするというよりは活動的になる色なので、オフィスや学校には適していますが、あまり住宅向きとはいえません。
また、蛍光灯の光は非常に細かく点滅をくり返しているようで、少々光がザラザラした感じがするので、手放しにいいものとは言えないと思います。
最近はインバーターなどの技術で光のざらつきを押さえたタイプや、白熱灯色やハロゲンランプに近い光の色の物が出てきているので、用途に応じた蛍光灯を選ぶといいと思います。

○点灯時間
一般的な蛍光灯は、点灯する時に電力をくい、最初は暗く、だんだんと明るい状態に光が安定してくるため、長時間使う部屋には適した照明器具だと思います。
しかし、短時間しかつけないトイレや玄関なども蛍光灯にしている家をよく見かけますが、使いたい時には暗かったり、点灯をくり返すと蛍光灯の寿命も減ったりするので(1回の点滅で寿命が1時間減るといわれる)、使う場所を考慮して照明器具を選ぶとよいと思います。(最近だいぶ改善されてきました)

○熱について
蛍光灯は熱があまり発生しません。まな板の近くなど熱があまり出ない方がいい場所には適していると思います。

蛍光灯は非常に効率のいい照明だと思いますが、コストや明るさだけを追求せずに、場所に応じた光を楽しんでもいいのではないでしょうか。
とはいっても照明器具を変えるのは面倒だし、照明のランニングコストも気になるでしょうから、とりあえず白熱電球の照明器具と併用して使うとか、次の電球から白熱灯色に変えてみるといいのではないかと思います。

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LED


電光掲示板など、直接光源を見せる照明に向いていますが、年々性能が向上してきたので、そろそろ一般家庭の電球としても使えるようになると思います。
長寿命で高効率のため、電球交換の頻度や消費電力が激減するので、今後の主力の照明器具になるでしょう。

○イニシャルコスト(初期費用)
まだ電球が高いですが、数年で安くなりそうです。

○ランニングコスト(維持費)
非常に省電力だし、電球の寿命もかなり長いので、ランニングコストは抜群に優れています。

○調光
今のところ、蛍光灯と同じように不向きです。

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