小さく住まう
建築想定地 都市部郊外
構造 木造在来工法
想定規模 夫婦2人+子供2人家族 敷地面積:50坪 延べ床面積:25坪
展示期間 2006/12/14〜16
概要 東京ビックサイト で開催された環境展
「エコプロダクツ2006」の「あたり前の家」のブースにて
エクスナレッジ(出版社)とともにコンパクトな木造住宅を提案
自然素材と自然エネルギーを使い、無駄に建材を使わず
「小さく住まう」ことでエコに貢献できます
写真
小さく住まう・村上建築設計室
都市部郊外に建てるコンパクトな一戸建ての家を想定しています。
小さく住まうことで、家を建てる時の建材が少なくて済み、建物の周りに余裕ができて風通しや採光が良くなり、無駄な物は買わず、光熱費やメンテナンスにかかるコストも少なくなり、結果としてエコに貢献する。
という考えです。
小さく住まう・村上建築設計室
土地の北側を道路とし、玄関周りに透水レンガと植栽を施しています。
屋根は金属板の片流れ。
外壁は国産材の竪張、自然塗料塗りとしています。
小さく住まう・村上建築設計室
塀は風を程よく通す木の横格子にしています。
サッシはできれば木製にしたいところです。
小さく住まう・村上建築設計室
地表部分はなるべく舗装をせず、雨水を浸透させ、落ち葉は土へと還し、自然のサイクルとヒートアイランド現象の防止に役立てます。
浴室には空が見られる窓と坪庭を設け、露天風呂気分が味わえます。
敷地目一杯に建物を建てないことで、庭では家庭菜園や庭いじり、バーベキューなどもでき、都会では味わえない楽しみが生活に潤いを与えます。
小さく住まう・村上建築設計室
1階はリビングダイニングキッチン(左側)と玄関、倉庫、浴室洗面室(右側)。
2階は吹抜をはさんで、左右に個室を設けています。
右の部屋は収納などで間仕切ることで、2室に区切ることができます。
小さく住まう・村上建築設計室
大きな開口部を南面に設け、庇を深く出すことで、夏の太陽高度の高い暑い日射しは屋根で遮り、冬の太陽高度の低い暖かい日射しを室内にふんだんに取り込むようにしています。
西面にはあまり大きな開口は開けず、南西に大きな落葉樹を植えて、夏の暑い西日を極力遮るようにしています。
小さく住まう・村上建築設計室
テラスはリビングダイニングルームと同じレベルでデッキ材を張り、庭との一体感を出しています。
天気のいい時はテラスも天井の高いリビングダイニングルームとなり、椅子を出してお茶をしたり、テーブルを出して焼肉を楽しんだりもできます。
小さく住まう・村上建築設計室
キッチンからダイニング越しに庭を見ています。
キッチンやダイニング、リビングなどを壁で仕切らないことで、空間に広がりが生まれます。
キッチンでは庭で採れた新鮮なハーブや野菜を料理に使い、食卓に潤いや季節感を与えます。
小さく住まう・村上建築設計室
階段から2階を見上げたところです。
建物の中央に吹抜を設け、違う階に居る人の気配を感じられると共に、空間に変化を与えます。
小さく住まう・村上建築設計室
2階から吹抜をとおして1階リビングルームを見たところです。
冬の日射しも1階の奥まで降り注ぎます。
小さく住まう・村上建築設計室
小さいけれど豊かな、エコにも貢献する家でした。


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小さな家・村上建築設計室